フェイズドアレイ超音波探傷装置フェイズドアレイ超音波探傷装置
平成27年度公益財団法人JKAの自転車等機械工業振興補助事業により「フェイズドアレイ超音波探傷装置」を新規に設置しました。

本装置は、鉄鋼材料、溶接部、焼結材、CFRPなどの内部欠陥や表面欠陥を、 超音波を使って非破壊で画像表示する検査装置です。複数の振動子(圧電素子)が配列された「アレイ探触子」から出る信号のタイミング制御することにより、超音波ビームの方向や焦点深度を任意に変えながら内部検査を行います。

フェイズドアレイ超音波探傷装置は、航空機やプラント設備等の高い信頼性・安全性を要求される製品の検査で多く使用されており、それ以外に様々な機械部品の溶接部や鋳造品の割れや巣の検査、配管内部の腐食による減肉の検査、複合材料の隙間検査などに必要となる検査装置です。

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概要

品名:フェイズドアレイ超音波探傷装置
オリンパス株式会社
OmniScan MX2

仕様
  • 最大使用CH数:128、同時励起CH数:32
  • パルス幅:30ns~500ns(分解能2.5ns)
  • 周波数帯域:0.6~18MHz
  • 送信電圧:40,80,115V
  • スキャンタイプ:セクター、リニア
  • データ表示:A,B,C,Dスキャン
付属品
  • 解析用ノートPC
  • フェイズドアレイプローブ①:5MHz、64エレメント、38.4×10mm
  • フェイズドアレイプローブ②:10MHz、16エレメント、4.96×5mm
  • フェイズドアレイプローブ用垂直ウェッジ
  • フェイズドアレイプローブ用斜角ウェッジ
  • 1軸エンコーダー
  • 超音波探傷用接触触媒
応用例
  • 機械金属部品溶接部の割れ検査
  • 鋳造品のボイド、割れ検査
  • 配管内部の腐食による割れや減肉の検査
  • 複合材料の合わせ面の割れ、すき間検査
  • セラミックス製品の割れ検査

フェイズドアレイ超音波探傷装置は可搬型で、現場にて測定することが可能ですが、測定対象物の大きさや形状、割れやボイドの大きさによって検出できない場合もございます。装置に関する詳細や、測定に関するご相談は担当(電子・材料産業部 材料グループ)までご相談ください。

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