産学官による情報交流、研究シーズの県内企業への技術移転、産学官連携推進(新たな共同研究連携体の構築)による新産業の構築を目的に、大学・高等専門学校・公設試験研究機関が有する技術シーズの発表を行う「第28回わかやまテクノ・ビジネスフェア わかやま技術シーズ発表会」(主催:和歌山県/公益財団法人わかやま産業振興財団/一般社団法人和歌山情報サービス産業協会)が、盛会のうちに終了しました。

 当センターからは、4つの技術シーズについて発表を行い、参加された多くの皆様と意見交換をさせていただきました。

 御多用の中、御来場いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

開催日

 令和元年11月6日(水)

会 場

 ホテルアバローム紀の国 2F鳳凰の間・3F孔雀の間

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発表内容

1 「未利用光の有効利用 ~波長変換材料の開発~」

  企画総務部 企画調整課 兼 化学技術部 主査研究員 竿本 仁志

 光の波長を変換し、エネルギーの低い光をエネルギーの高い光に変える「光アップコンバージョン」技術の実用化を目指し、研究開発を進めています。発表では、この開発状況について紹介しました。

2 「マイクロリアクターによる新規化学プロセスの構築」

  化学技術部 部長 森 一

 県内の化学系企業を支援する取組の一つとして、マイクロリアクターを活用したプロセス開発を行っています。発表では、芳香族化合物の変換反応や光反応への応用例等について紹介しました。

3 「微生物を用いた未利用資源の活用技術の開発」

  食品開発部 主査研究員 中村 允

 微生物を活用し、産業廃棄物から油脂や燃料などの有価物を生産する研究開発を行っています。発表では、ウメ調味液から高付加価値油脂を生産する微生物の研究事例について紹介しました。

4 「人工知能を活用した植物抽出物の機能性予測システムの開発」

  薬業振興部 主査研究員 藪内 弘昭

 人工知能を活用し、地域固有の植物資源を有効的に利用する研究開発を行っています。先行文献データへの機械学習から、有効性の高い植物資源とその組合せを効率よく発見するための手法を開発しました。発表では、虫よけ及び抗菌作用の予測とその評価事例について紹介しました。

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