和歌山県工業技術センターでは、現在「マイクロリアクターを利用した新規プロセス開発」に取り組んでいます。

マイクロリアクターは、1 mm 程度以下の微細流路を利用した反応装置で、従来の反応釜(フラスコ)で行うバッチ系反応と比べると、物質移動、熱伝導などが効率的に行えることから、迅速製造、オンデマンド製造、製造設備のコンパクト化、安全性向上など様々な利点を有することが知られています。マイクロリアクターを利用した化成品の合成プロセスは国内外で実用化事例もいくつか報告されてきていますが、現状ではまだ本格普及とまでいっていないのが実状です。本セミナーは、マイクロリアクターの研究に熱心に取り組まれている大学や、実際に開発を行っている企業から講師をお招きし開催します。より多くの皆様にマイクロリアクターの魅力、特徴を知っていただき、和歌山地域でのマイクロリアクター技術の普及促進のきっかけとなれば幸いです。

 マイクロリアクターの利用をこれから始めたいと思っている方から、既に取り組んでおり課題を解決したいと思っている方まで、幅広い方々を対象にしたセミナーですので、どうぞお気軽に御参加いただきますようお願いいたします。

開催日時

平成30年12月14日(金) 13:10~17:30

場所

和歌山県工業技術センター(和歌山市小倉60番地)
研究交流棟6階 研修室

内容

1)マイクロリアクターを活用した反応事例紹介(13:10-15:00)   

① 大阪府立大学大学院理学系研究科 特認教授 柳 日馨 氏

「フローリアクターが変える化学製造の形」

② 和歌山県工業技術センター化学産業部 副主査研究員 西山 靖浩

「フロー反応の最近のトピックスと工技センターの取組事例紹介」

(2) 精製プロセスなどを含む実生産の関連事例、情報 (15:10-17:30)

① (株)神戸製鋼所 技術開発本部 松岡 亮 氏

「実生産用マイクロリアクターとしての積層型多流路反応器SMCR®の適用事例」

② 和歌山県工業技術センター化学産業部 主任研究員 森  一

「スケールアップ製造事例調査報告」

③ 大阪府立大学大学院工学研究科 教授 武藤 明徳 氏

「フロー合成の特徴とその実用化のための分離技術の現状と将来」

17:30 閉会

参加費

無料

定員・参加申込

定員:30名(先着順)

申込書に必要事項を記入の上、メール又はFAXで平成30年11月30日(金)までに(化学産業部 森 一 あてに)送付してください。

e-mail:hmori[at]wakayama-kg.jp ([at]を@に変換して下さい)
FAX:073-477-2880