kodo_taiheiyo.png 県工業技術センターでは、熊野古道・中辺路地域にて採集した「古道酵母」*の改良に取り組んでおり、令和元年度に吟醸香である「カプロン酸エチル」を高生産できる新規古道酵母(「KODO.ec159株」「KODO.ec162株」)を開発することに成功しました。令和2年度には、これらの酵母を、県内の酒造メーカーに分譲し、このほど尾﨑酒造株式会社(新宮市)から「KODO.ec162株」を用いた新商品(太平洋 山廃純米無濾過生原酒)が販売されることになりました。
本成果は、工業技術センターで実施している和歌山県コア技術確立事業「微生物育種の高度化」で得られたものであり、今後も県内産業の発展に寄与する技術の開発を進めてまいります。

※ 工業技術センターでは、戦略的研究開発プラン事業(平成16~18年度)において、和歌山らしさを持つ酵母の探索を実施し、世界遺産に登録された熊野古道・中辺路地域にて、清酒醸造に適した酵母を発見しました。この酵母は、「古道酵母」と命名され、現在、県内において、醸造用酵母として利用されています。