工業技術センター(森岳志主査研究員)とオーストラリアのWollongong大学(Andrew Nattestad博士ら)との共同研究の成果が「The Journal of Physical Chemistry C※(10.1021/acs.jpcc.1c03733)」に掲載されました。
論文タイトル
Solid State Photon Up-Conversion Emission from Chromophore-Tethered PPV Films
論文のリンク先
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jpcc.1c03733
研究の概要
本研究では、側鎖に増感及び発光を担う分子を導入した共役系高分子、poly(p-phenylene vinylene)誘導体を設計・合成し、薄膜状態でのアップコンバージョン発光挙動を時間分解発光測定の結果を中心に解析しました。本研究の成果により、現在進めている光アップコンバージョンフィルムの開発に新しいアプローチを加えることができます。
本研究における光エネルギーの移動イメージ
本研究は、和歌山県工業技術センターのコア技術確立事業において、Wollongong大学への研究員派遣によって得られた成果です。
※「The Journal of Physical Chemistry C」:アメリカ化学会が発行する学術雑誌の一つ。2020年現在のインパクトファクターは「4.1265」。
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2021年07月20日