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 和歌山県コア技術確立事業(令和2~4年度)「微生物の育種の高度化」で実施している新規古道酵母の開発に関する研究が、全国食品関係試験研究場所長会総会(つくば国際会議場、令和5年2月9日)において、令和4年度優良研究・指導業績表彰を受けました。

〇業績題目 「カプロン酸エチルを高生産する新規古道酵母「KODO.ec162」の作出と普及」

〇取組の概要
 古道酵母は、当センターが熊野古道の土壌から単離した酵母で、日本酒に利用した場合、酸味のあるしっかりとした味わいのお酒になるのが特徴です。一方、最近の日本酒のトレンドとしては、吟醸香と言われるフルーティーな香りのお酒が人気です。そこで、古道酵母を元に、突然変異育種により、吟醸香を構成する主要な香気成分の一つであるカプロン酸エチルを約10倍生産できる新規古道酵母「KODO.ec162」を開発しました。
 この新規古道酵母「KODO.ec162」は、令和2年から分譲を開始しています。分譲企業の一つである尾﨑酒造株式会社様では、令和3年から、本酵母を用いた清酒を製造・販売されています。
 当センターでは、これからも企業様からの要望を聞かせていただき、それらのニーズに対応できる酵母の開発に取組んでいきたいと考えています。

取組の詳細な内容

古道酵母に仲間ができました!
新規古道酵母を用いた 清酒の開発支援

酵母の分譲についてはこちらを参照ください。

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表彰時記念写真
↑上段一番左側が、当センター吉村侑子副主査研究員

〇お問合せ先
〒649-6261 和歌山市小倉60
和歌山県工業技術センター 食品開発部(吉村、藤原)
Tel:073-477-1271  Fax:073-477-2880