近赤外光から可視光に変換するポリビニルアルコールフィルム(PVA)の研究成果がアメリカ化学会のACS Macro Lettersに掲載されました。

論文タイトル

High-Efficiency Near-Infrared-to-Visible Photon Upconversion in Poly(vinyl alcohol) Porous Film

雑誌名:ACS Macro Letters
著 者:(工業技術センター)森岳志、森智博、齋藤茜、増田剛、竿本仁志
    (日東電工株式会社)萩原麻未、松田祥一

研究の概要

本研究では、マイクロメートルサイズの多孔構造を有する特徴的なPVAフィルムの作製に成功し、800 nm以上の近赤外光を560 nmの可視光に3.7%の効率で変換することを報告しています。フィルムの作製方法は他の色素にも応用可能なユニバーサルな技術であり、さらなる高効率化を達成することで、将来は太陽光エネルギーの有効利用に期待できる素材です。
なお、本研究は日東電工株式会社との共同研究によるものです。

UC_film_photo_230407.jpg光アップコンバージョンフィルム 発光の様子

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