工業技術センターの芳井副主査研究員(元)、藤井主査研究員、西山主査研究員(現県成長産業推進課主任)、化学技術部長 森の共著による論文が、フローケミストリー分野に特化した国際的な学術誌「Journal of Flow Chemistry」に掲載されました。
発表題目
Selective synthesis of phenylhydroxylamine under slug flow conditions using Bayesian optimization
掲載誌
<概要>
マイクロリアクターでベイズ最適化を利用し、スラグ流条件下でのニトロベンゼンの光還元によるフェニルヒドロキシルアミン(PHA)の高効率かつ選択的な合成を行いました。反応条件の最適化にベイズ最適化を適用し、わずか7回の実験で90%以上の収率を達成しました。サイクリックボルタンメトリー測定とDFT計算を用いて選択性のメカニズムを解明し、PHAのさらなる還元を抑制することが重要であることが分かりました。このフロー反応は、バッチ反応と比較して、合成の選択性の向上及び反応時間の短縮などの利点があります。
2025年04月24日