和歌山県工業技術センターでは、「微生物の育種技術の高度化(和歌山県コア技術確立事業)」及び「産業技術連携推進会議 近畿地域部会 近畿日本酒研究会」において、醸造に関する技術開発を行ってきました。今回、これらの成果を県内企業の皆様に発表するとともに、今後の研究活動に向けたご意見を頂きたいと考え、醸造技術に関する意見交換会を開催しました。

日時

 令和2年8月31日(月)14:00 ~ 15:30

場所

 和歌山県工業技術センター(和歌山市小倉60)
  研究交流棟6階 紀ノ川テクノホール

内容

 工業技術センター食品開発部の職員から、「食品開発部における醸造技術に関する取組概要」、「新規古道酵母の開発について」、「清酒製造技術の向上に向けた取組」について報告した後、成果や取組について参加された方からご意見を頂きました。
 「新規古道酵母の開発について」では、吟醸香の成分の一つであるカプロン酸エチルを高生産する新しい酵母株「KODO.ec159株」「KODO.ec162株」の開発の経緯や小仕込み試験の分析値を紹介しました。
 「清酒製造技術の向上に向けた取組」では、近畿ブランド清酒の開発や発酵制御技術の開発を目指して、産業技術総合研究所関西センターや近畿圏の公設試験研究機関と連携し取り組んだ、小仕込み試験における温度と各種成分値の相関データを紹介しました。

R2_醸造技術意見交換会の様子.jpg

 今回の意見交換会には、県内企業の皆様、18名の方にご参加いただきました。
 研究成果に対して貴重なご意見を多数いただき、ご参加いただきました皆様には、厚く御礼申し上げます

 また、工業技術センターでは多数のセミナーや講座を無料で開催し、企業の皆様にとって有益な情報をお知らせするとともに、技術的な支援を実施しています。参加できる人数が限られていますので、お申し込みはぜひお早めにお願いいたします。


 当意見交換会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を考慮し以下の点などに注意し、実施しました。

 ・風邪や発熱の症状がある方は参加しない
 ・主催者は、参加者の健康状態を確認する
 ・消毒剤を準備し、入退出時に手指を消毒する
 ・30分に1回以上、数分間程度の換気を行う
 ・参加者間に十分な距離を確保すると共に、会場内ではマスクを着用する
 ・講演者と参加者との間にアクリル板を設置し、飛沫対策を講じる