令和2年度「先端技術講習会(AI):AI体験コース」を開催しました。

開催日時(2日間)

 令和2年10月22日(木)13:15 ~ 17:30
 令和2年10月23日(金)10:00 ~ 17:00

開催場所

 和歌山県工業技術センター
  研究交流棟6階 紀ノ川テクノホール

内容

 和歌山県工業技術センターでは、「自動化促進ラボ」を整備し、企業の省力化、自動化の促進を支援しています。この取組の一環として、AIに関する講習会を開催しました。今回の講習会では、AI未経験の方向けの「AI体験コース」を実施しました。

R2_AI体験コース_開催報告写真.jpg 講習会は、2日間の日程でリモート形式で行いました。

・10月22日(木)
 ディープラーニングについての解説(AIとは、機械学習とは、学習の方法など)及び講習会で使用するAI用ソフトウェア NNC*1(SONY Neural Network Console)について紹介し、NNCを用いた画像認識と異常検知についてハンズオン形式で実習しました。

・10月23日(金)
 機械学習に必要なデータの「前処理」について講義が行われました。ビジネスシナリオを設定(データ分析の目標、判定基準の設定など)した後、データの種類の解説、データ処理及び機械学習のソフトウェア(RapidMiner*2)についての紹介を行い、このソフトウェアを用いたデータの前処理方法をハンズオンで実習しました。

*1:NNC
 プログラミングなしで機械学習を実装できるツール。ドラッグ&ドロップによる編集で、ニューラルネットワークを設計できる。

*2:RapidMiner(ラピッドマイナー)
 プログラムの知識がなくても、高度な分析業務を簡単な操作で行うことができる機械学習プラットフォーム。前処理から可視化、モデル作成、評価、運用まで行うことができる。

 本講習会は、(株)LIGHTz所属のデータサイエンティストである足立 悠 様 に講師をお願いしました。足立様は、これまでにメーカーやITベンダーでデータ活用・人材育成支援、各種モデル開発などに携わり、雑誌記事や書籍の執筆、セミナー講師としても活動されています。主な著書にソニー開発の Neural Network Console 入門、機械学習のための前処理入門などがあります。

 今回の講習会は、「わかやま地域活性化雇用想像プロジェクト 地域産業活性化コース」の一環として開催し、県内企業の皆様12名の方が参加されました。

 また、このセミナーの他にも多数のセミナーや講座を無料で開催し、企業の皆様にとって有益な情報をお知らせするとともに、技術的な支援を実施しています。参加できる人数が限られていますので、お申し込みはぜひお早めにお願いいたします。


 当講習会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を考慮し以下の点などに注意し、実施しました。

 ・風邪や発熱の症状がある方は参加しない
 ・主催者は、参加者の健康状態を確認する
 ・消毒剤を準備し、入退出時に手指を消毒する
 ・30分に1回以上、数分間程度の換気を行う
 ・参加者間に十分な距離を確保すると共に、会場内ではマスクを着用する