和歌山県工業技術センターでは、製造業で役立つ技術情報提供を目的に技術セミナーを開催しています。今回は、「磁場応答性ソフトマテリアル」実用化に向けた取り組みについて紹介しました。

開催日時

令和6年11月29日(金) 15:30~17:00

場所

和歌山県工業技術センター(和歌山市小倉60番地)
研究交流棟6F 研修室

講師

新潟大学自然科学系(工学部)
准教授  三俣 哲 氏

講演内容

「磁場応答性ソフトマテリアルの物性と応用」

高分子ゲルやエラストマーに磁性流体や磁性粒子を複合化した材料は磁場応答性ソフトマテリアルと呼ばれ、磁場を印加すると粘弾性が変化する現象、磁気粘弾性効果を示す。市販の永久磁石でも弾性率が数百倍、瞬時に可逆的に変化する。本講演では、水系ゲル、ポリウレタンをベースとする磁場応答性ソフトマテリアルの磁気粘弾性効果、および電気伝導、熱伝導、振動吸収の磁場による制御など、実用化に向けた取り組みについて紹介しました。

r06_241129_gijyutsu_seminar_photo_1.jpgセミナー開催の様子

本セミナーでは、「磁場応答性ソフトマテリアル」が持つ、磁場の影響によって「硬さ」「熱伝導率」「電導性」などが変化する特性の原理や性能、工業的応用の可能性や事例などについて紹介いただきました。今回のセミナーには、7社11名の方にご参加いただきました


 また、このセミナーの他にも多数のセミナーや講座を無料で開催し、企業の皆様にとって有益な情報をお知らせするとともに、技術的な支援を実施していますので、是非ご参加下さい。参加できる人数が限られていますので、お申し込みはぜひお早めにお願いいたします。