県工業技術センターと果樹試験場うめ研究所は、フルーティな香りを特徴とする新品種「翠香」について、香気成分の分析や特徴香を活かすことができる追熟方法並びに加工方法に関する技術開発を実施してきました。この度、有本農園(みなべ町)が、これらの成果をもとに翠香の加工品(シロップ)を商品化しました。業界初となる翠香のシロップは、南高や露茜のシロップとともに6月10日に販売予定です。

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※写真は有本農園提供    

○翠香 
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)により育成され、2011年に品種登録されました。ウメ品種「月世界」と「梅郷」との交配品種であり、他の品種にはない芳香が特徴です。

※本成果の一部は、平成28~30年度 革新的技術開発・緊急展開事業「特長ある品種のラインアップによるウメ需要拡大と生産者の所得向上」(農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター)において実施しました。

関連資料
工業技術センター 技術情報誌 テクノリッジ No.324
工業技術センター 研究報告 (平成29年度・第27号)
工業技術センター 研究報告 (平成30年度・第28号)