工業技術センターでは、熊野古道から採取・単離したオリジナル酵母「古道酵母」を分譲しています。「古道酵母」は、平成16~18年度に実施した戦略的研究開発プラン事業で開発されました。
そうした中、近年の嗜好の変化により、吟醸香の高い日本酒への需要が高まっていることを受け、当センターでは令和2~4年度にコア技術確立事業(第2期)において、カプロン酸エチルをより高生産し、元の古道酵母と比較するとカプロン酸エチル濃度を約10倍生産できる新規古道酵母「KODO.ec162株」の開発に成功しました。
開発した新規古道酵母「KODO.ec162株」はこれまでに、酒造メーカー様にご活用いただいており、令和7年4月には本酵母を活用したワインも発売されています。
今回、新たに、「KODO.ec162株を用いたラム酒: Rum from Kumano Kodo | truck合同会社」の販売が開始されましたので、ご報告いたします。
新規古道酵母「KODO.ec162株」が持つフルーティな香りが活かされた製品となっています。
当センター食品開発部では新規古道酵母の他にも、様々な製品開発支援・技術開発を行っています。また、食品開発に必要な食品加工設備や評価機器等を備えたフードプロセッシングラボも整備しています。
食品開発についてのご相談などがありましたら食品開発部にお問合せください。
2025年12月12日









